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ヒンデローペンとは

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ヒンデローペンとは

ヒンデローペンは、家具や木工製品に施されたオランダの伝統絵付け工芸のことです。その名前はこの絵付けが生まれ、制作されているオランダ北部の小さな港町の名「Hindeloopen ヒンデローペン」に由来しています。

17世紀はオランダの黄金時代でした。東インド会社が設立され、外国との交易も盛んになりました。港町ヒンデローペンにもノルウェイやアジアなどから民芸品や工芸品が伝わりました。オランダが最も勢いがあったその時代に、絵付け工芸「ヒンデローペン」は生み出されたのです。
ヒンデローベンの作品は花、鳥、スクロール(つる草のようなデザイン)など自然のモチーフでデザインが構成されています。このモチーフの形と色にヒンデローペン独自の特色があります。ヒンデローペンの現存する作品としては18世紀の作品が一番古いものとしてヒンデローペンミュージアムに展示されています。その時代の作品には現代に伝わるヒンデローペンの特色がまだはっきりと表現されていませんが、この土地に伝わる香りのようなものを作品を通して感じることができます。

19世紀に入ると工芸品ヒンデローペンの世界は衰退しましたが、19世紀末にアレン・ローシェ氏(1869~1914)がヒンデローペンの村に工房を開設し、現在に伝わる基礎を築きました。
このアレン・ローシェ氏はヒンデローペンの世界において、例えば日本の茶道の世界の千利休に当たる人だと言えます。
伝統工芸というものは、型がはっきりと確立されていること、そしてその型がどのように現在まで継承されて来ているかが大事なことです。アレン・ローシェ氏はヒンデローペンの基本的な花・鳥・スクロールの形と赤・青・黄を中心とした花の色を確立しました。
現在は4代目スタルマン・ローシェ氏がその工房を引き継ぎ制作活動をしています。

初代ローシェ氏の作風を参考にしたティーマット
宮本美夏制作

 

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初代ローシェ氏の作風を参考にして描いた和箪笥
宮本美夏制作

 

アレン・ローシェ氏を追いかけるようにジェラルド・フッティンガ氏(1883~1963)がヒンデローペンに工房を開きました。フッティンガ氏によって20世紀前半、工芸品ヒンデローペンに新しい作風が生まれました。フッティンガ氏の孫弟子にあたるハルメン・グラスハウワー氏が現在ヒンデローペン村で制作活動をしています。

フッティンガ氏の作風を参考にしたティーマット
宮本美夏制作

 

もう一人ヒンデローペンの世界で忘れてはならない人がマイネ・フィッサー氏です。1970年代後半にヒンデローペンに工房を開設しました。初めの頃はアレン・ローシェ氏の作風に近いデザインで絵付けをしていましたが、1980年代中頃から独自の作風を築き上げ、日本の絵付け工芸のトールペイント界でも大人気となりました。華やかな作風は「フィッサースタイル」と呼ばれ大いにもてはやされました。2012年に引退され、その作風が途絶えてしまったのが残念でなりません。

2003年マイネ・フィッサー氏制作楕円トレイ

 

1995年マイネ・フィッサー氏制作ヨーロピアントレイ

 

%e8%b5%a4%e7%ae%aa%e7%ac%a5マイネ・フィッサー氏の作風を参考にして描いた和箪笥
宮本美夏制作

 

2017年6月現在、ヒンデローペン村ではこれまでにご紹介した4代目ローシェ氏、グラスハウワー氏と、2代目ローシェ氏に師事し、アンティーク作品蒐集家でもあるボーツマ氏、父親からお店を引き継ぎ、独自のモダンなデザインで描く工房ラブリーヒンデローペンを経営するファン・デル・コーイ氏の4軒の工房兼お店が存在しています。

 

 

 

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